精神科薬物の「官能的評価」各薬物別 BBS
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タイトル Re: クロミプラミン ・ アナフラ二ール について。
投稿日: 2007/10/13(Sat) 21:40
投稿者M.M

使用経緯:

18年前に受けた整形外科手術をきっかけに慢性疼痛(筋痛症)を発症。
それに引きずられるように、それまで潜在していた不安障害(パニック発作)と抑うつ状態(焦燥感・希死念慮、頭重感など)にずっと苦しみ続けている。
これまで抗不安薬(デパス)のみで対処してきたが、次第に用量が標準規定量3mg/日を超えるようになり、
健忘・呂律が回らない等の副作用も現れ、単独ではコントロールが難しくなっていった。
早朝覚醒をはじめとして欝の典型症状も現れて来た為、医師と相談の上、これまで避けていた抗うつ剤を初めて本格的に使用開始。
現在7ヶ月目に突入。

服薬感:

服薬を開始して数日後に軽い吐き気が出たものの直ちに消失。
その後体調は一進一退を繰返しながら、効果が徐々にあらわれ始め、
まず精神症状から回復。
残念ながら不全発作は完全には寛解しないが、これも少なくとも軽快はした(予期不安の改善等)。

顕著な改善点としては、食欲が回復したことであろうか。
疼痛発症以来、吐き気にずっと悩まされ、食欲が大きく障害されて来たが、
十数年ぶりに、食べたいから食べるという普通の状態になった。
ちなみにそれまで、何度か胃薬の類を処方された事があったが全く効果はなし(胃カメラ検査により慢性萎縮性胃炎と判明)。
また、睡眠障害(入眠・熟睡・早朝覚醒)もほぼ改善。

三環系であり抗うつ作用が強い薬剤と聞いていたので、当初躁転の可能性も疑っていたが、
幸いにして低用量(20m/日、就寝前にデパス2m・レンドルミンD0.25mと一緒に服用)のためか、気分はフラットである。
セロトニン(5−HT)だけでなくノルアドレナリン(NA)にも作用するためか、何となくこれまでになかった積極性のようなものが出てきたような気がする。

本剤は言うまでもなく、うつ病およびうつ状態に使用される「抗うつ剤」であるが、
適応外処方として、神経因性疼痛(Neuropasic Pain)・強迫障害(OCD)・パニック障害(PD)にも有効であると、いろいろな文献からその多様な効能を知った次第である。
半減期が21時間と長時間作用薬であることもあり、ほぼ一日対応出来るのもよい。
以上のような理由から、自分の抱えている症状にはよくあっているのではと思う。

副作用:

抗コリン作用である口渇が一番目立つ。
ただし、脱水時における耐え難いようなそれではないが、それでも一日中飲み物が手放せない状況である。外出時には結構難儀である。

それと理由は良く分からぬが、体毛が増え、性欲(?)が戻った。
筋肉が付いて脂肪が落ち、ほぼ標準体重に収束した(ちなみにこれは生まれて初めてのこと)。テストステロン(男性ホルモン)と何か関係あるのであろうか?


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